愛のロボルン物語
※このお話は、淋しい少女ローラとロボルンの会話です。あなたもロボルンを手にしたら、たちまちに愛の惑星“アーク星”にワープできるかもしれないですね。
100万光年の彼方からやってきた
愛の使者ロボルンたち
お姉ちゃんにもらった、小さなロボルン。
初めて見たときから、なぜか大好きなロボルン。
友達と小さなケンカをしてしまったある日の夜、私はなんとなくロボルンに話しかけてみた。
「ロボルン、あなたはどこから来たの?」
当然、返事はないものだと思っていた。
ところが…
「ずっと遠くからだよ」と、ロボルンが答えたのだ。
私は夢中になって、ロボルンとお話しした。
ロボルンたちは、遠い星アーク星からやってきたそうだ。
その星は、太陽を抜け、アンドロメダ星雲を超えて、地球から100万光年の彼方にあるのだそうだ。
ローラ:「ねぇ、ロボルン。なぜ、地球に来たの?」
ロボルン:「それはね、もっともっと地球が幸せな星になるように、愛をたくさん届けに来たんだよ」
ローラ:「地球には愛が足りないの?」
ロボルン:「そうだよ。淋しい人が多いよね。心が満たされていないから、みんないろんなものが欲しくなるんじゃないかな?つまり、愛が欠乏したハートの穴を、食べ物や物質で埋め合わせようとしているように、ボクたちには見えるんだ。でも、それだといつまでたっても、本当には幸せになれないんだよね」
ローラ:「私もそうかも。だってハートがポカンとしてるもん…淋しいのかな…」
ロボルン:「ハートの穴の特効薬はね、笑顔なんだよ。そしてそれは愛なんだ。そのことを伝えたくて、ボクたちは愛を宇宙からたくさん運んできたんだよ」
愛の惑星アーク星
にワープしてみたら…
ロボルン:「ボクたちの星、アーク星は愛がたっぷりだから、居るだけで笑顔いっぱいなれる。ローラも行ってみる?最高だよ」
ローラ:「行ってみたい!」
するとロボルンは私を光で包み込んだ。
そしてロボルンの背が急に高くなって、私よりずっと大きくなった。
「さぁ、ワープするよ」と声をかけられたら、体がふわっと浮き上がり、光のトンネルが現れた。眩しい!と思った瞬間に、私はすごい速さで光のトンネルを通り抜けていた。
気づいたら、私とロボルンは草原にいた。
気持ちのよい風がふき、優しい花がたくさん咲いていた。
ローラ:「ここはどこ?」
ロボルン:「ボクのふるさと、アーク星だよ。ほら、歓迎の声を聴いてごらん?」
と言われて、耳を澄ましてみたら…
花たちが「ようこそ!」「よく来たね」「大歓迎するよ!」と、口々に言いながら歌い、体を揺らして踊っていた。
虫も、鳥も、小動物たちも、踊っていた。
「うわぁー。大合唱!?」と驚く私に、
ロボルンが「一緒に踊ろう!」と声をかけた。
踊ってみた。
だんだん楽しくなってきた。
ロボルンの動きに合わせて踊り始めると、風も光も踊っているのがわかった。
「なんだか、楽しい!」
みんなが一つになるってワクワクする。
私、今、すごく幸せだーーと思った。
見ると、ロボルンの仲間たちもたくさん集まってきた。
みんなが笑顔になっていた。
もちろん、私も笑顔だった。
笑顔を与える、だから笑顔で満たされるというアーク星の愛の法則…
笑顔いっぱいになった、ローラはたずねた。
ローラ:「ねぇ、この星の人はみんないつも笑っているの? 」
ロボルン:「そうだよ。人も動物も植物もロボットも、みんな笑ってるよ。もし、悲しい、淋しいという感情に捉われても、さっきのローラみたいにみんなの愛をもらって、すぐに笑顔を取り戻すのさ。それにずっと笑顔でいると、足りないものは不思議となくなるんだ」
ローラ:「えっ?足りないものがなくなるの? 食べ物も、お金も?」
ロボルン:「そう、なくなったら誰かがくれるから、足りなくならない。そして、自分が持っているときは欲しい人にあげるんだ」
ローラ:「でも、クッキーをあげたら、自分のクッキーが減っちゃんじゃない?」
ロボルン:「そのときは、誰かがチョコレートをくれるから、ボクは困らないよ」
ローラ:「なるほど!そうか…!」
ロボルン:「淋しいときは、誰かを楽しませるのさ。優しさがほしいなら、先に優しさをあげるんだ。そうしたら、誰かがたくさん優しさをくれる。これが、この星の愛の法則さ」
未来の地球も、きっと同じ。
その日までロボルンは愛を運び続ける
ローラ:「素敵な星ね!私もずっとアーク星に居たくなっちゃった…」
ロボルン:「大丈夫だよローラ。地球ももうすぐこの星のようになるよ。そのためにボクたちは愛をたくさん運び続けるんだ。地球に帰っても、ローラが淋しかったり、落ち込んだときは、ボクたちが愛を送るよ、だからすぐに笑顔に戻れるよ!」
その言葉を聞き終わったとき、私は強い光に包まれて、意識を失った。
目覚めたときは、いつものベッドの上だった。
一瞬、大きなロボルンの姿が見えたけど、すぐに消えてしまった。
ローラ:「ロボルンありがとう。もう私は淋しくないよ。いつでもハートが愛いっぱいになった感覚を思い出せるから。笑顔や優しさをいっぱいあげる人になるね」
ローラは、ベッドサイドの小さなロボルンにそう話かけた。
一瞬、小さなロボルンがうなずいたように見えたけど、気のせいかな?
■ワイヤーアーティストMASAKOさんと
ロボルンのこと■
1本の無機質なワイヤーに、愛と優しさ込めながら生命を吹き込んでいくワイヤーアーティストのMASAKOさんは、ロボルンの生みの親です。
MASAKOさんの作品は曲線がたまらなく愛らしく、ワイヤーとは思えないほどに繊細で優しいのが特徴。
今にも動き出しそうなほどの躍動感も感じます。
そのMASAKOさんの作品であるロボルンは、やっぱりとても愛らしくて、ずっと見ていたくなるワイヤー製のロボットくんです。
宇宙の愛を地球に届けるロボルンたち。
そのロボルンを持つ人が増えるほどに、地球はアーク星のように愛いっぱいの星になれるかもしれない。
そんな思いを込めてMASAKOさんはロボルンを作られたそうです。
ぜひ、みなさまも、たくさんの思いを込めてロボルンを作ってみてください。
by ロボルンの愛の輪を広げよう委員会